アロマテラピー

アロマテラピーの基礎知識

アロマテラピーとは、文字通りアロマ(香り)を使ったセラピー(療法)のことを指します。セラピーがテラピーとなっているのは、フランス語をそのまま表記しているためです。20世紀になってからフランスで生まれた言葉なので、日本でもそのままテラピーといわれています。

 

アロマテラピーの考え方はいたって単純なものです。人は五感に感じる外的刺激に対してさまざまな反応を起こします。たとえば、暗いところから明るい場所へ出たら眼の瞳孔が絞られます。それは無意識に行われる反応です。眩しいと感じて、目を細めるのは意識して行われる反応です。このように、外的刺激に対して無意識・意識的な反応が起こるのです。

 

上記は視覚からの情報に対しての反応ですが、嗅覚も同じです。人よりも目が発達していない動物は匂いで周りの状況を察知します。それは人間も同じなのです。イヤだと思う匂いにも心地よいと思う匂いにもそう思う理由があるのです。アロマテラピーは、香りによって反応を引き出し、良い方向へ向かうための1つのメソッドなのです。どの匂いを良いと感じるか、イヤだと感じるかは生来のものもありますが、たいていはその人の経験則で成り立ちます。なので、同じ香りに対する反応も人それぞれに違ったものになるのです。

エッセンシャルオイル

日本では、アロマテラピーは医療行為とは認定されていません。そのため、使用するエッセンシャルオイルも、雑貨屋さんなどで簡単に入手することができます。しかし、エッセンシャルオイルは、純度の高い芳香成分なので、使用法を間違えると大変危険な場合があります。まず注意してほしいのが原液を絶対口に入れないこと、直接肌に付けないこと、瓶から直接香りを吸い込まないこと、の3点です。

 

エッセンシャルオイルはもし口に入っても刺激が強い不快な味がしますので、大人であれば飲むようなことはないかと思います。もしお子さんが間違って飲んでしまうと、最悪の場合は命にかかわる事態にもなりかねません。また、のどや食道などがやけて火傷様にただれてしまうことも考えられます。飲んでしまったら無理に吐かせたりしないでください。吐くことでただれた部位にもう一度エッセンシャルオイルを通過させることになります。誤飲してしまったら、すぐに医療機関などを受診してください。医療機関を受診する際には、適切な処置を受けるためにも飲んでしまったエッセンシャルオイルを持参するのを忘れずに。眼に入ってしまった場合は、すぐに水で洗い流して医療機関を受診してください。同じくエッセンシャルオイルを忘れずに。アロマテラピー,エッセンシャルオイル,誤飲,対処

アロマディフューザー

アロマポットやライトに代わって最近注目されていますのがアロマディフューザーです。これは、アロマポットやライトと違って、熱を使わないのが特徴です。エッセンシャルオイルは熱で成分が変化してしまうこともありますし、過去に自宅などでアロマキャンドルやポットが原因の火災が起きたことなどから、主流になりつつある器具です。ディフューザーは、熱ではなく振動によって香り成分を拡散させます。超音波で、蒸気よりも細かい微粒子をつくり出して空気中に拡散させているのです。ドライアイスの煙のような白く濃いミストが器具から発散されます。お店や病院などの待合室で見たことがある人も多いのではないでしょうか。メリットとしては、安全なこと、香りの拡散が広範囲なこと、器具を洗えば日によって違う香りが楽しめること、などです。デメリットとして、器具のメンテナンスに手間がかかることです。ディフューザーに照明機能を付けたものなども販売されています。インテリアとしてデザイン性に優れたものなど、沢山の種類があります。

 

それから、リードディフューザーもご紹介しておきます。こちらは、オイルの入ったボトルにスティックを挿したもの。スティックがオイルを吸い上げ、空気中に香りを拡散させます。スティックを伝わっていくため、香りが長持ちするのが特徴です。価格はボトル1本につき5000円くらいが目安です。あまり安価なものはエッセンシャルオイルが使われていない可能性もあります。

アロマテラピーの効果効能

代表的なアロマの種類とその効能をご紹介します。※カッコ内は学名。
■イランイラン(cananga odorata):鎮静作用があり、リラックスしたい時に。催淫作用があるともいわれています。比較的強い官能的な香りです。
■オレンジスイート(Citrus sinensis):緊張感・不安感を払拭し、心を落ち着かせてくれます。反対に、気分を高揚させる力もあります。軽い光毒性あり。フレッシュなオレンジの香り。
■カモミール・ローマン(Anthemis nobillis):鎮静作用、催眠作用があるといわれています。ニキビや湿疹、皮膚炎などに効果があるとも。乾燥肌や肌荒れを改善し、肌の保水力を高めます。虫よけにも。青林檎のような甘酸っぱい香りです。
■グレープフルーツ(citrus paradist):殺菌作用、利尿作用、免疫力の強化などに役立ちます。むくみにも効果があるので、マッサージオイルなどにおすすめです。
■ゼラニウム(pelagronium):女性ホルモンの調節、PMS・更年期障害などの軽減。肌に使用すると、脂性肌も乾燥肌も皮脂のバランスを整え正常に。刺激が強いので、濃度を低めにして使ってください。バラのような香り。
■ティートゥリー(melaleuca aleternifolia):免疫力の強化、殺菌・消毒作用があるといわれています。殺菌効果で、水虫やヘルペスなどの治癒、うがい薬として使われます。ニキビ予防や日焼けによる肌のほてりをとるともいわれています。

喘息、花粉症の対策

アロマテラピーの効能として、喘息や花粉症に効果があるといわれています。喘息やアトピーは体質的な問題や、アレルゲンの侵入など外部要因もありますが、ストレスなど精神的なことがきっかけで症状があらわれることもあります。精神的な緊張をほぐすにもアロマテラピーが効果的です。

 

喘息に効果があるといわれるアロマはユーカリ、ローズマリー、フランキンセンスなどです。喘息の発作は、副交感神経が優勢で気管が狭くなっている時におきやすいといわれています。交感神経は運動している時や興奮状態の時に優勢になります。エネルギーを燃焼させパワーを発揮するには、酸素が大量に必要になるため、気管が広がり呼吸が早くなります。逆に、副交感神経が優勢になると、気持ちが落ち着き体は休む状態になります。必要な酸素の量も少ないので、気管も狭くなります。そのため、リラックス効果や鎮静作用のあるアロマより、交感神経を刺激するようなタイプが喘息の予防には効果的だといわれています。

 

花粉症にはユーカリ、ティートリー、カモミールなどのアロマがおすすめです。花粉症は、花粉がアレルゲンとなって体内に侵入し、それを排除しようと免疫が過剰に反応している状態です。免疫力を強化し、殺菌効果が高いとされるのがこれらのアロマです。

 

いずれにしても、アロマテラピーに即効性はないので気長に体質改善するつもりで活用してください。